白根山のシラネアオイ!?  2008.6.13〜14

梅雨前の奥白根・男体山を巡って?

 今回も相棒なし!?節約を兼ねて2枚目のETCカードを得るのに新たにクレジットカードに加入したが、本カードが届いたのにETCカードが届かないので問い合わせたところ別送であるという。2、3枚のカードを駆使して高速を利用するのは違法なのか分からないけど、短時間で300キロ半額はガソリン高騰の折には助かるのに。と、悔しいながら5時過ぎ富山を発ち名立谷浜で一旦下りて沼田ICまでノンストップで行くが、拍子が悪いところに湯沢付近で自衛隊の隊列に行く手を阻まれる。覆面の巣に追越し走行車線と交互にコースを変更しながらギリギリの速度で走行するものの、月夜野辺りで追い越し車線に赤色灯を点けた覆面が現れてギックッとする。80キロに落として相手の出方を伺うがアナウンスもない。そのまま沼田ICまでくっ付いて来るのでたまらず出口のローソンに入るが何事もなかった!?
ローソンで休息して、一路国道120号を日光に向けて走り、途中のセルフで給油すれば明日の富山までは万全である。丸沼高原には予定通り着くものの準備に手間どって山頂駅を出発したのが予定より30分遅れの10:45であった。
白根山血の池地獄の分岐から雪の残る急登を登って、大日如来を過ぎて開けたところで最初の休憩に入る。七色平の分岐を右に回るところで予定通りの時刻に戻す。山頂駅が見渡せるところで先行者を捕らえるものの、無理せずに入替えに休憩に入る。そこから少し登り詰めて一旦下ると、ここがシラネアオイの群生地か?斜面いっぱいにシラネアオイの葉で覆われている。そこを登り返すと、若い声がする!?先行者は後期高齢者の組だが、山に入るとハイになるのかと想うと、大違もいいところ200名ほどの中学生が数珠になって下りてくる。将来の支えに道を譲って挨拶を交わすが、走って下りる生徒には“走るな!”と注意をする。(おじんかな?)そんなこんなで、ロスしたものの集団登山で荒らされた雪渓で難儀している先行者を視界に捕らえたものの追いつけない。
武尊山 至仏山
お一人は腰が曲がって歳は80を越えているように見えるが、ズックなのに実に足取りが軽い。森林限界の見晴台で捕まえても、さらに進んでいく。早い、早い!!だが、先のザレ場ではズックが空回りして危なっかしい。脇の雪渓によって歩調を合わせて伴歩するが、北からの冷風に晒されて体が凍える。堪らなく岩陰で合羽を羽織ると手先にも暖かさが伝わってくる。言葉を聞いていると隣家の小母さんの訛りに似ている“秋田から来られたのですか”と訊ねると地元だという“栃木ですか------!?”
白根山 火口跡の祠
雪渓が切れて一登りすると火口跡前に祠が祀ってある。頂上は 目と鼻の先であるが、一旦下って這う様に攀じ登る。頂上は360度の展望が楽しめるが、どんより垂
れた雲で周りの山々がハッキリしないが、代表格の男体山、中禅寺湖は勿論のこと燧ケ岳、至仏山 、谷川岳、武尊山が見渡せる。足元には五色沼、菅沼等の火山湖が点在する。
男体山、燧ケ岳、至仏山、谷川岳、武尊山
五色沼 菅沼・燧ケ岳
狭い頂上で写真を取 り合っているうちに20人ほどのツアー客が上がっ弥陀ケ池・座禅山てきたので、入替えに弥陀ケ池を目指す。頂上か ら一旦下った鞍部から峰と峰の間に至仏が覗く。反対側は菅沼登山口の小屋や金精峠の道がみえる が、ここから先の道は急峻な岩場で所々ガレている。慎重に下りていると、長靴を履いた独行者と すれ違う。落石に注意しながら、石楠花の斜面に出て一息つく。弥陀ケ池と座禅山の火口が見渡せ る。

そこここに雪渓が残っていて、融けたところからコバイケコバイケソウの新芽ソウの新芽が顔を出している。下界 は梅雨を迎えるというのに、ここは春を迎えたばかりで、座禅山の火口縁では雨に濡れたサクラを 写真に収めた。
ヤマザクラ

火口縁からは整備された長い階段が続き、ようやく七色平と六地蔵の分岐に辿り着 く。ゴンドラの終電を考慮して七色平の道を選ぶが、雪渓があって薄暗い林の中ではトレースがハ ッキリしない。しかも登り返すので少し躊躇したが、5分程登ったら弥陀ケ池への標識が立ってい るものの雪渓に被われていて、その先は人が通った跡も無い。気味の悪い林の中を微かなトレース を頼りに進むと木道に出る。ここが高層湿原の七色平だが食害避けに電圧線が張り巡らされている 。避難小屋がそばにあるが薄気味悪くその場をすぐに離れて、明るい樹林コースに出てホッとする 。再び大日如来の前を通って16:00山頂駅に辿り着く。