紫峰 筑波山      2008.12. 5

“筑波山きっぷ”でつまみ食い!?

 就いてゆけないからと断っていた東京へ研修に行くことになる!?研修は水、木の2日間でしかも最終日はお昼で終わる。翌日年休を取れば3連休で、天城、丹沢、筑波が頭を過ぎる。出張次いでの山行は初めてなので服装や荷物の扱いに、予習する前から頭を悩ます。研修ならノーネクタイ、ブレザーでも大丈夫だろうし、靴もトレーニングシューズでも構わないと勝手に決めて、行き先は自重して筑波にする。

皇居の東御苑が臨める竹橋の研修会場から、篤姫の大奥は目と鼻の先にあったが、散策する余裕も無かった。12時過ぎ会場を後に秋葉原のつくばエクスプレス向う。案内所で「筑波山きっぷ」を求めて地下深いホームへ下って、予定より前の区間快速に乗車した。10年振りの“つくば”である。当時は八重洲から高速バスを利用して多分このバスターミナルに降りたと思うが、面影が全く無い。緩衝帯はあるが周りはビル、ビル、ビルで、自然に溶け込んでいたバスターミナルが懐かしく思う。駅前は時代を超えた未来都市ではと期待をしていたが人通りもなく閑散としていた。14:00予定のシャトルバスに乗って終点のつつじケ丘に向かい、15:00のロープウェーに乗車する。

この2日間、関東地方は良い天気であったが、明日から崩れるとの予報で女体山からの写真を収めるのにつまみ食いをしてみた。富士のシルエットを撮りたかったが姿はなく、影筑波を撮って15:40の下りのロープウェーで山麓駅に着いたら最終便のシャトルバスが待っている。そのまま乗車すれば22時頃には富山に着くが、今晩はつつじケ丘にある老舗Hに宿泊する。


筑波山辺りの宿は何処も高い!つくばセンタ周辺も検索したが、素泊まりでも東京並みである。それなら東京からと思ったが、明日を考えると筑波山麓となる。ここでもお助けマン“じゃらん”の出番で、一人泊まりでも二人泊まりの値段に惹かれてポイントを使ってKHにした。HPを観て期待はしていなかったが、夕飯も朝食も充分満足の出来るものであった。鹿島灘の鯛も良かったが霞ヶ浦の天然鰻!実に35年振りだった。〆のむかご飯も実に美味い!

8:30朝食を終えてチェックアウトする。空は曇天で強風が吹いて何時降っても仕方がない天気である。ガーデンハウスの登山口から朽ちたコンクリの登山道を登る。展望が開けた道を暫く行くと鬱蒼とした森林の中に入る。30分程で筑波山神社への分岐点弁慶茶屋跡に着く。寒いと思っていたが、上着の中は汗をかいている。


ここからが筑波山の核心部分で奇岩怪石の「弁慶七戻り」「高天原」「母の胎内くぐり」「出船入船」「裏面大黒」「北斗岩」「大仏岩」が続く。

大仏岩から女体山神社裏の急登を、蛇紋岩のような岩に
神経を使って上がる。
9:40山頂。遠望は望めないものの、
雨が降らないだけましである。


次に男体山を目指して行くと、途中に「ガマ岩」があり
“投げた小石がガマの口に入ると願いが叶う”というの
で早速やってみる。一投目から口に入るが吐き出される。
二投目届かず。三投目、入った!(ジャンボ宝くじが当た
りますように)
御幸ケ原の土産物屋はまだ開いていない。ケーブルカー
山頂駅の傍に男体山の登り口と自然研究路が二分してい
るが、真直ぐ上がれば山頂方面で15分もかからない。
標識は神社の裏に立っているが木柱で、しかも神社は
女体山に尻を向けている。
10:30
 
再び御幸ケ原に戻って思案する。結局「筑波山
きっぷ」を使ってケーブルカーで宮脇駅へ下って、
筑波山神社を散策する。


筑波神社の鳥居の正面に女体山が拝める。門前街は師走に入って寂しい限りで、11時代にはバスもなく大鳥居傍の観光案内所で着替えを済まして12:10のシャトルバスに乗ってつくばセンタへ向った。

つくば駅12:55の快速で秋葉原には13:40着く。人の流れに付いていくとヨドバシカメラのビルに入っていってしまう。次いでにシェーバーを求めて外に出るが方向が判らない。取り敢えず電気街に出て頭をリセットする。位置取りが分かってガード下の500円天丼で腹を満たしてブックオフで中古DVDの値定めをしたが、金沢と変わらない。免税店の看板がやたら目に付いて日本人が寄るところではないようなので、時間が早いけど東京駅の駅中散策に向ってチェックをする。駅中の有名店が今日もTVで映っていたが行列が出来る“かりんとう屋”並んでまで買う代物なのか!?10年前の“さつまでござる”をつい思い出す。京葉線が強風で運休のアナウンスの中、ホームに出ると外は大嵐で雷は鳴るし横殴りの雨がホームを濡らしている。16:12 4年振りの東京を後にした。(金曜日で後の指定が取れなくて繰り上げてしまったが、幸いにも後の上越新幹線が信号トラブルで運休しているとのニュースに、帰ってから胸を撫で下ろした)