塩見・空木岳     2009.8.23

“2年振りに、また伊那谷を跨いでみた!?”

 久し振りに山小屋泊まりの山行である。もたもたしていると出発予定の5時が過ぎてしまい、栃尾の道の駅に寄ってから駒ケ岳SAまでノンストップで行く。次の松川ICで高速を下り、天竜川を渡って右折すれば大鹿村へは小渋湖畔の道を辿って道なりで行く。大鹿トンネルを抜けて直ぐの信号を右折すればよかったのに、どういうわけか直進してしまったが、目指す鳥倉林道の標識が現れるではないか!?丁度林道から出てきた運転手に確認すると間違いないという。目指す林道です!下草が刈られてきれいな道だが、バスが通うには道幅が狭くくねっている。それでも道なりに行くと広い道に出る。と、バスが下がって行くのが見えて、入り口を間違えたがホッとする!予定どおりゲート前の駐車場に着くが、満車で百メートル手前の路肩に停めて支度にかかると、駐車場から出てきた車に「空いたぞ」と声を掛けられてUターンをしている間に、後から来た横浜ナンバーに抜かれる。諦めずに駐車場へ行くと抜いて行った車も停められない元の状態である!?再び戻って30分遅れで11:30ゲートを通過する。
 ゲートから3K程でアスファルト舗装が途切れて、4百m程行くと登山口に着く。12:13 三伏峠小屋3時間の標識を横目にシラビソ林の道に入る。シラビソの木々には食害防止用のビニールのテープが幹に巻きつけてある。 
道は急峻だが心地よいコース取りで負担が少ない。林道で数組とすれ違ったが登山道でも沢山の方とすれ違う。登り優先なのに突っ込んでくるグループがいるので、見上げたら見慣れた服が目に入る。富山ハイクのHPを賑わしているメンバーだ!短い挨拶を交わして先を行くと、豊口山のコルに出る。今度は左裾を巻くように高度を稼ぎながら、伐採した木で造られた橋や階段を幾度となく登りながら進むと中間点に水場がある。SAで補給するのを忘れていたので助かる。14:30塩川小屋の分岐に来ると甲斐駒、仙丈が現れ、間ノ岳と農鳥が顔を覗かせ本谷の横に塩見が見れる。
14:45三伏峠小屋。宿泊手続きをして、小屋の前でウイスキーのお湯割りに興じながら沢水を煮沸する。
 1時間余り外で過ごして2階の部屋に通されると空き空きで布団が1枚与えられる。(昨夜は大変だったらしい!)最初に声を掛けて来たのが70を超えている小父さんである。小樽から来られたそうで、黒戸尾根から甲斐駒に入って光まで縦走するという(脱帽!)夕飯にこの小父さんの話を聞いていたら、この9月12日で80歳を迎えるのでその前祝だという(返す言葉がない!)また、フェリーは時間と金がかかるので飛行機が一番で、静岡空港開港前に割引チケット購入していて、それで小樽へ帰ると(確りしている)
 2日目 5:00ヘッデンを点して小屋を発つ。準備をしている間に若い双子の姉妹と横浜ナンバーが行った。5:30三伏山。未だ陽が上がらず中央アルプスは薄暗い。6:00本谷山で朝陽を浴びる。権右衛門山の裾を巻くように高度を稼ぐと塩見新道と交わる。7:45塩見小屋の屋根に布団が干してある。2棟に分かれた小さな小屋だ!天狗岩と塩見岳が屏風の様に聳えている。