NTTとやま 歩きの会
2000年山行き記録

予定日 山名 標高 登山口 記事
4月8日(土) 笹津山
大乗悟山
540
590
大沢野町 49名参加 晴天に恵まれて残雪を踏み分け素敵な一日でした 写真集 紀行文
5月20日(土) 南保富士
727
朝日町 49名参加 前夜の雨もあがり視界良好
黒部川扇状地と富山湾が印象的でした
写真集 紀行文
6月17日(土) 八郎坂〜
美女平
1600 立山町 59名参加 あいにくの小雨がふる天気でしたが雪解けを待っていた春の花に加え、夏のニッコウキスゲも出迎えてくれました 写真集 紀行文
7月8日(土) 小白木峰 1437 八尾町 白木峰は有名だがこちらは静寂そのもの、美しさではまけない 国道471号、登山道とも崩壊個所ありで断念
白木峰 1596 台風3号接近により中止
8月4日(金)5日(土) 五色ケ原 2500 立山町 42名参加 船頭が多く前へ進まない班もありましたが、一人の落伍者もなく42名無事下山
帰りはチョット雨に降られたけど、足に自信がついて大満足の花紀行でした
写真集 紀行文
9月9日(土) 高落場山 1122 城端町 43名参加 心配していた雨にも会わずブナ林から見える散居村が印象的でした 写真集 紀行文
10月7日(土) 権現岳
鉾ケ岳
1104
1316
能生町 34名参加 腕力が試された山、健脚組は鉾ケ岳まで足を伸ばしました 写真集 紀行文
11月4日(土) 大品山 1420 大山町 55名参加 天気は最高、気分は最高、きのこ汁も最高 写真集 紀行文
11月29日(水) 納会 58名参加、皆勤賞9名に記念品

問い合わせ先
NTT富山  松田 076−445−9741  長田 076−445−9561  山田 076−445−9603


4月 8日  笹津山から大乗悟山       金谷 百合子
2000年第一回NTTとやま山歩きの会、待ちに待った日が来た。前夜は雨が強く降り、寝る前から大変心配してフトンに入った。一夜過ぎると、快晴で大変気持ちの良い朝を迎えた。今日は楽しく山登りをしようと自分に気合を入れ家を出た。
最初は、中市のMEに集まりそこで車に分乗し次の合流場所、神通川第二発電所に8時30分全員集まった。
いつものように会長さんのユーモアたっぷりの挨拶で始まり、49名は目的の笹津山へと歩き出した。歩いているとウグイスの清々しい鳴き声があちこちで聞こえ私たちを迎えてくれた。また道端にはキクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、エンレイソウ、キブシ等がやさしく咲いて春を感じさせてくれた。久しぶりの顔合わせもあり各々話しもはずんでいる様子であった。
今年は3月に思いがけない雪になり心配していたがおもったより少なかった。10時15分ごろ第1回目の休憩をとる。たいへん眺めの良いところでした。その後、少し登ったら笹津山の 頂上(540m)に着いた。引き続き大乗悟山へと歩き始め途中残雪もあり風も冷たく汗ばんできた体に心地良い感じであった。この山は、高い木が多く林の中を雪を踏みながらあるき、頂上(590m)に11時30分ごろ着いた。全員で写真を撮り、その後楽しい昼食をすませた。また、林伯雄さんより大パノラマの山々の名前と説明を聞き12時30分に下山を始めた。途中大きな声で話しながら降りてゆくと野ウサギに出会いびっくりして、猛スピードで逃げ込んで行く姿が見られた。さぞかしビックリしたことでしょう。(かわいそうに)
今回の山歩きは、私にとって冬眠していた体をゆりおこすにちょうど良い山歩きでした。楽しくリフレッシュ出来た一日になりました。
いつも大変お世話して下さっている事務局の皆様本当に有り難うございました。今年も楽しく山歩きに数多く参加したいと思います。また、車を出して下さった皆様に深く感謝いたします。

5月20日    南 保 富 士         岡本 誠一

天気予報では「南保富士」山行の5月20日は雨のはずだったが、当日はからりと晴れあがった。私は初参加の瀬口朋子さんを伴ってME駐車場へ定刻の7時30分少し前に到着。富山発の人達と共に全員合流の朝日町役場へと車を走らせた。ここで石田会長より「本日の初参加者は4人」と報告があったが、女性3人、男性1人である。最近は毎回数人の新人参加がある。
 総勢49人が10数台の車を連ねて三峯グリーンランドの駐車場へ。同地を9時25分にスタート、林道を歩く。タニウツギ、藤の花が真っ盛りで山に彩りを添えている。9時55分に登山口へ出た。ここからは山道で最初はうっそうとした杉木立ち、そしてカラマツの林となる。道にも細い落ち葉がぎっしりと積っている。尾根までは急坂が続くが、前日の雨のため新緑がまぶしい位に鮮やかで喚声があがる。来て良かったの気分。チゴユリの花も可憐にいっぱい咲いている。
 11時10分、山頂に到着。360度の視界が展開。登ってきた所をふり返れば眼下に宮崎城山。そして日本海、やや左に眼を転ずれば黒部川扇状地、家並みがキラキラ輝いて田園も美しい。はるか彼方に能登半島もくっきり。山並みに眼を移すと鋲が岳、烏帽子山、僧ケ岳、そして剣岳も雲間から見える。12時40分の山頂発まで食事と共に山脈を堪能した。非日常の世界である。
 同行した瀬口さんについて石田会長などから「岡本さんと来る人みんな美形」といわれた。私は山へ来る人は、みんな「心が美形」と思う。帰りは七重滝(しっちゃだき)の方へ下った。途中、ヒメシャガ、ミヤマハンチョウツルの花が咲いているのをミセス美形に教わったが、私の記憶には最早定かではない。七重滝を滝見台から見た。水量も十分でしたたる緑の中に迫力があった。2時40分に駐車場より少し手前の車道に出た。
 朝、集合した朝日町役場前で解散。松田さんが「次回は八郎坂から美女平です。体重が2,3k減ることを覚悟して来て下さい」と述べられたが、参加者が殺到しないかと今から一寸心配になってきた。

6月17日 八郎坂から千寿ケ原へ     鎌仲 慎一 
00.6.17(土) くもりのち小雨 参加59名
ラインマン7:00---アルペン村8:00---八郎坂登山口9:10---滝見所10:10---弘法平10:50---大観台11:40---滝見台1:20---美女平2:45---千寿ケ原4:10

本年3回目の山行、アルペン村へ集合、ポプラが微風になびいている良い山行を予感させる。
松田さんから事務局全員が揃った、紹介あり、いつも大変お世話になっているので全員から大きな拍手が湧く、今後もよろしくお願いします。
長田さん.山田さん中心へ、八郎坂へは侵入禁止の看板、3箇所雪渓が残っている、立山駅へ回送の車を用意する。初めて山登りをする3名の若者を含め6名の初参加者の紹介、会長の挨拶をうけ八郎坂へ向け車を走らせる。

悪城の壁、落差500Mのハンノキ滝が見えてくると駐車場。八郎坂へ車道を歩く。自分は花が好きで一回の山行で1つの新しい出会いを目的にしている。
登り始めてすぐに、ワスレナグサに似た白い花に出会う、本日の目的達成。帰宅して調べる。タチカメバソウ(立亀葉草.ムラサキ科)と断定。

称名滝(落差350M上から70.58.96.126)をのぞみながら汗をかく。10:00 1.270M地点で一回目の休憩、ミズナラの大木の下で話が弾む。ホソバミズゴケの標示板の横穴でヒカリゴケが蛍光色をはなっている。崩壊地を過ぎるとニリンソウの群落、人の心を和ませる魅力をもつという花、ニリンソウの歌まで聞こえてくる。
1.400M地点を過ぎると、北に大日岳(2.501M)が雪をまとってあらわれる・シラネアオイがひっそり咲いている。10:30小雨、10:50雨具タイム、マルバマンサク.タムシバが咲き大日岳がかすんでいる。

すぐに弘法平(1.620M)に出る。アルペンルートを歩く、赤.青.黄.緑等原色の行列が続く、薬師岳(2.926M)鍬崎山(2.090M)が大きい。大観台で写真、昼食後岡本さんに、山座を同定してもらう。
西より前大日岳(1.779M).早乙女岳.大日岳.別山(2.880).弥陀ケ原.称名滝.天狗山(2.521M)。
道路沿いに花を見ながら歩く、滝見台から旧登山道にはいる。雨のためによくすべる、すぐ道路へでる。ブナ坂あたりは日本森林浴の森100選に選ばれて

おり巨木が続く。道路沿いで最も大きなタテヤマスギで幹周り測定、大人7人が手を繋ぐ。

美女杉が見えたら美女平駅(977M)に到着、ケーブルカー組と別れて38名が材木坂を下る。初参加の3名の若者も元気に下っている、末武さんに会長は? と聞く。 「もちろんケーブルカーやちゃ。」後ろから下っているのは誰け?

良く手入れされた急坂を下る870M地点にナツツバキの大木あり幹は空洞で
倒れている。木の世界でも世代交代か ? 
材木石のベンチを過ぎ、イタヤカエデ.ハウチワカエデ.ヤマモミジ等、自然の屋根の中を元気に下る。立山駅が見えると千寿ケ原に着く。

松田さんより 「 梅雨の中、雨もひどくなく良い山行きが出来た、次回は小白木峰。いい山だ ぜひ参加を !! 」
会長より「 山をはなれると、山が恋しくなる----------。」気配りのあるお話をうかがって、4:54分に解散。

山から元気をもらって帰宅。 次回が楽しみ !


追記 座敷の話とエイチャンの話は五色ケ原で夜を徹して語ってもらおう。


今回の山行きで出会った花たち

草本 タチカメバソウ.ヤマガラシ.イワカガミ.ヤグルマソウ.ヒメイチゲ.ニリンソウ.シラネアオイ.サンカヨウ.ゼンテイカ.ツマトリソウ.マイヅルソウ.エンレイソウ.ショウジョウバカマ.エチゴキジムシロ.ササユリ.クビキカンアオイ.トリアシショウマ.ウワバミソウ.キエビネ(県内に自生?) ヤマムグラ.キランソウ.ミヤマツボスミレ.ギンリョウソウ.ヒトリシズカ.アマドコロ

木本 ウノハナ.タニウツギ.イワガラミ.ミヤマナラ.サワグルミ.ナナカマド.ムラサキヤシオツヅジ.オオカメノキ.マルバマンサク.タムシバ.ミヤマハンノキ.アカモノ.ホオノキ.ミネカエデ.ヤマボウシ.エゾアジサイ.コヨウラクツツジ.ウラジロヨウラクツツジ.ウリハダカエデ.オオバクロモジ.ミヤマシキミ 


  花の五色ケ原へ        鎌仲 慎一
00.8.4(金)晴れ〜00.8.5(土)晴れのち小雨 参加42名
4日 立山局6:10---室堂7:40---一ノ越9:15---富大研究所10:00---龍王岳10:10---鬼岳10:30---獅子岳12:50---ザラ峠2:20---五色ケ原3:15
5日 五色ケ原6:00---ザラ峠6:45---獅子岳8:25---鬼岳10:30---富大研究所11:00---浄土山11:20---一ノ越12:20---室堂12:45---立山局3:30
立山局からバスで室堂へ向かう、期待に満ちた顔が揃う。自分は夏山へは、高山植物たちとの出会い.雪渓を渡る風.山頂での昼寝.高山の蝶&鳥.満天の星空で見る流星、等を楽しみに出かける。
前回歩いたアルペンルートをバスで走る。道路沿いの花を楽しみながら室堂へ、鍬崎の後方に白山まで見える。雪の大谷を過ぎると室堂着。
(ノリウツギ.トリアシショウマ.エゾアジサイ.クサアジサイ.オオバギボウシ.リュウブ.オニシモツケ.キンコウカ.タテヤマウツボグサ.ヨツバヒヨドリ.シモツケソウ.ミヤマシシウド.ミヤマゼンコ.ワタスゲ.ゼンテイカ.ヤマハハコ.タテヤマアザミ)

室堂ターミナルから一ノ越を目指す。玉殿の名水を補給し、A.B.C.Dの4班に別れて登山開始、松田リーダを先頭にD班10名ゆっくり登り始める。
夏山シーズンで長い行列、重要文化財 室堂山荘の前で雪渓を渡る、残雪が多く6箇所で雪渓を横断する。祓堂を過ぎジグザグに高度を稼ぐ、雄山の上に夏の太陽が輝いている。ミヤマキンポウゲのお花畑が一面黄色く光っている。一ノ越山荘に着く、槍.穂高が蒼い。
(ミヤマタンポポ.オンタデ.タテヤマアザミ.コメススキ.ミヤマキンバイ.チングルマ.コイワカガミ.ミヤマアキノキリンソウ.シラネニンジン.ヤマガラシ.イワイチョウ.ウラジロナナカマド.ウサギギク.ハクサンボウフウ)

一ノ越山荘は立山登山者で満員、そのまま浄土山へ向かう。御山谷側のお花畑でタカネバラが咲いている。急な岩場を登るとゆるい登りが続く、周りはお花畑、剱岳を望みがら休憩、一登りすると富山大学立山研究所に着く。アサギマダラも風にのってくる、イワヒバリもやってくる。
今年は辰年、D班全員一致で龍王岳登頂を決定、登り10分で山頂。記念撮影し針ノ木岳.北葛岳.槍ケ岳.穂高岳.笠ケ岳360度の展望を楽しむ。
(チシマギキョウ.タカネツメクサ.タカネバラ.イワツメクサ.ヤマブキショウマ.ミヤマアカバナ.ムカゴトラモオ.ミヤマダイコンソウ.タカネヤハズハハコ..ミヤマオトコヨモギ.タカネヨモギ.ミヤマコウゾリナ.タカネニガナ.イワギキョウ.エゾシオガマ.ヨツバシオガマ.ミヤマクワガタ.トウヤクリンドウ.クモ
マスミレ.イワオトギリ)

鬼岳へ国見谷側を下る、谷底に刈込池が丸い、雪渓を渡る風が気持ち良い。鬼岳東側は残雪が多くロープが張られている。注意して雪渓を渡る、振り返ると雄山. 龍王岳が大きい。
11:40昼食休憩、いろんなご馳走が回ってくる、飲めないビールが美味い、至福の一時。
黒部湖を見ながら下り、ガスが湧く中を獅子岳のお花畑を登る、赤牛岳.槍ヶ岳の展望が素晴らしい。探し続けていたミヤマクロユリを松美さんが見つける、登山道沿いにうつむきかげんに暗褐色の花を咲かせている。成政.早百合姫へ思いをはせる。獅子岳山頂から針ノ木岳.スバリ岳が素晴らしい、五色ケ原山荘の赤い屋根も見える。
(ハクサンフウロ.コバイケイソウ.ミヤマリンドウ.ヒメクワガタ.クルマユリ.アオノツガザクラ.ツガザクラ.コケモモ.ミヤマキンポウゲ.ミヤマコウゾリナ.クモマニガナ.ミヤマダイモンジソウ.ベニバナミヤマダイモンジソウ.コウメバチソウ.ミヤマトリカブト.クロクモソウ.マルバタケブキ.モミジ
カラマツ.キバナノコマノツメ.ツマトリソウ.ミツバオウレン.シラタマノキ.ネバリノギラン.ミネウスユキソウ.クロトウヒレン.ベニバナイチゴ.コシジオウレン.アカモノ.ミヤマクロユリ.タカネシオガマ.シコタンソウ)

ザラ峠へ急な下りが始まる、岩屑のジグザグを下る、途中のハシゴに注意し下り続けるとザラ峠へ出る。跡津川断層の活動により崩れ落ちた、立山カルデラの赤茶けた火口壁を見ながら、ハイマツの中を一登りすると五色ケ原に出る。
ガスが流れるお花畑をゆっくり登る。五色のシンボル、ハクサンコザクラの群落が出迎えてくれる。岡本さんも心配して迎えにきてくれる。雷鳴が轟く中3:15山荘着。12号室は畳6枚に7人、ゆったりくつろげる。千葉から7回目の参加者も同室、会の歴史を感じる。
五色ケ原は水が豊富だ、入浴しすっきりする。小屋の前で小宴会が始まる、伯雄さんの明るい顔が見える、山で仲間に出会うのは嬉しいものだ。
すこし休んでから、ムシトリスミレを探しに鳶山まで出かける。五色ケ原の半分は残雪の中、ムシトリスミレも雪の下で眠っている、それでも一部で雪が融けて池塘が出ている。雪融けを追って次々に花が咲いてゆく、少し早いが咲いている。これから花のジュウタンが出現するのだろう。
5:20 42名揃って夕食。小屋の前で美味しいコーヒを頂く。夕方虹が出る、三ツ岳を垂直にあがる、赤.青.黄がすごく濃い。

(マルバタケブキ.ヤマハハコ.オヤマソバ.イブキジャコウソウ.ミヤマコゴメグサ.ミヤマバイケイソウ.ミヤマヤナギ.オオヒョウタンボク.オオバノヨツバムグラ.ミソガワソウ.ハクサンシャクナゲ.ホソバノキソチドリ.ハクサンコザクラ.オヤマリンドウ.ムラサキタカネアオヤギソウ.ショウジョウバカマ.
ハクサンチドリ.ネバリノギラン.タカネコウリンカ.ハクサンフウロ.ミヤマカラマツ.シラネニンジン.ミヤマアキノキリンソウ.コバイケイソウ.タカネスイバ.ミヤマキンバイ.ハクサンイチゲ.コイワカガミ.ヨツバシオガマ.イワイチョウ.ミヤマリンドウ.ミヤマダイモンジソウ.イワショウブ.キンコウカ.アオノツガザク
ラ.チングルマ.イワイチョウ.シナノキンバイ.ゴゼンタチバナ.モニジカラマツ.ミヤマイ)

11:30満天の星空を期待して起きるが小雨、鷲岳.鳶山が富山平野の明かりをうけて、シルエットになっている、残念。2:30窓から星が見える、外へ出る。鷲岳の上にワシ座が輝いている、天の川はいま一、2人組がライトを点けて薬師岳へ向け登っていく。

山小屋の朝は早い、4:30にトイレは行列、東の空が朝焼けにもえている。朝食を取り小屋前集合、槍.穂高をバックに記念撮影。

山座は、北から龍王岳(2782) 雄山(3003) 鬼岳(2750) 獅子岳(2714) 赤沢岳(2678) スバリ岳(2752) 針ノ木岳(2821) 北葛岳(2551) 七倉岳(2509) 船窪岳(2459) 不動岳(2601) 南沢岳(2625) 烏帽子岳(2628) 三ツ岳(2845) 野口五郎岳(2924) 槍ケ岳(3180) 祖父岳(2825) 三俣蓮華岳(2841) 笠ケ岳(2897) 鳶山(2616) 鷲岳(2617)。

五色ケ原の木道を花を見ながら下る、眼前に獅子が横たわっている。ザラ峠からきつい登り、松田さんがゆっくり登ってくれるので楽だ。ハシゴを登り振り返ると赤い屋根が光っている。獅子岳で休憩、ハイマツの中をジグザグに下る。鬼岳に向かって登る、風がここちよい。雪渓で昼食、おちらし.白玉金時.氷イチゴをご馳走になる。皆さん大満足。
龍王岳のきつい登りをのぼる、冷風が元気をくれる。緑の屋根が見えると富大研究所、荷物を置いて浄土山へ向かう。山頂には祠跡あり、山談議がはずむ。
軽度の身障者の人達が浄土を目指している、バンザイが聞こえる、よく頑張ったね! 一ノ越の下りで雷鳴が轟く、ライチョウのオスが一羽挨拶に来てくれる。雲行きがあやしくなり急ぐ、一ノ越で雷鳴とともに小雨、雨具を着けず12:40室堂着。雨のおかげで晴天の有難さを知る。着替えてから、立山ソバを食べてバスに乗る。
2:00室堂出発、アルペンルートも花盛り、事務局から挨拶がある 「怪我もなく全員無事下山出来た、お世話いただいた皆さんに感謝する。」

準備から実行までお世話いただいた事務局の皆さん、重い荷物を担ぎ上げご馳走して下さった皆さん、遠方から参加し盛り上げていただいた皆さん、元気な声で頑張った女性陣、皆さんに感謝!!
日焼けした顔が今回の山行きの満足感を表している。良い山行きだった!!バスの中で締めて3:30に解散。

花は歩きながらメモしたもので、誤り.漏れが有ったらゴメン! 下りで見たものも登りに記した。咲いているはずのタテヤマリンドウが見当らなかった。
                      00.08.06 鎌仲 慎一 記

9月9日    高 落 場 山      今 城  清 実
 昨夜から降り出した雨はまだ止みそうにない。今日から2000年とやま国体夏季大会が開催され、又カレンダーでは救急の日でもあり、なにかしら自分自身の記念日になりそうな、そんな予感のする一日の始まりでした。
7:00 (ME駐車場集合)1ヶ月ぶりに見る顔ぶれは皆さん元気そう。雨が降ってくるが西の空は明るい。そんなに強く降る事は無いだろうと、車に分散。福光インターへ向かう。
7:45 (福光インター到着)NTT病院から参加された、山好きのベテラン出村さん。今回初参加で昔から登山で体を鍛えていらっしゃる有馬さん。エアロビックスで体力をつけていらっしゃる竹田さん、の三人の紹介が中島さんからありました。
8:08 再び車に乗り登山口へ向かう。空は曇り、今にも泣き出しそう。山が近くに迫り、車の窓から墨絵の様な景色にみとれているうち、縄ガ池へ行く林道に入る。20分程で若杉集落跡の石碑の前に着く。
ここが登山口である。大きな案内板に目をやると、地図とみちのあらましが書いてあり、『平村と城端の町 村道をつなぐ歩道で昔は五箇山と城端を結ぶ主要な道として栄えた』と記されていた。
軽くストレッチ体操をして体をほぐし、登山準備にかかる。
8:35 (登山開始)ススキ、ハギ、青いドングリの実が秋のはしりを感じさせる。昔の人は牛を引き、人喰谷を避けるため、唐木峠を越えて城端から五箇山へ往来した道で、石畳になっており、重みのある歴史を感じる道です。
9:05 (唐木峠着)<人喰谷と高落場山の分岐点>蒸し暑く汗がじわり、じわりと吹き出てくる。冷たい水を一口、おいしい。
キンミズヒキ、ホウツツジ、フジバカマ、夏なごりヤマアジサイ、
左に折れ、尾根道へ。右に杉林、左にブナ林の中を歩く。岡本さんがヤマボウシの赤い実を摘んで見せてくださる。
9:50 (休憩)喉が渇く。チョット風が来ないかな〜と思う。でも雨が降らないだけいいかな〜とも思う。大きなブナ林の間から城端の街並が美しく見える。
パインと梨が回って来た。冷たくて美味しい。
オクモミジハグマ、タマアジサイ、アケボノシュスラン、ツルアリドウシ、ニガナ、アキノキリンソウ、センニンソウ、ギンリョウソウ、赤いヤマボウシの実、ナナカマドのオレンジの実、オオバクロモジの青い実、オオカメノキの赤い実、
10:00(出発)この登山道は(タカオチバヤマ)山名のとおり落ち葉が多くクッションの役割をしてくれて、足や腰に負担の来ない歩きやすい道です。
風もサラサラと吹き、なんと気持ち良いことでしょう。
10:30(小休憩)ガスが昇ってくる。辺り一面モヤに包まれる。
10:40(高落場山頂上1122mに到着)この下に五箇山トンネルが通っているそうです。あいにくの曇り空。近くの山々は雲で覆われ良く見えないが、平スキー場が手に取る様に見えた。晴れておれば、医王山、大滝山、人形山、白山の山並みがよく見えるそうだ。それぞれが、思い思いの場所に輪を作り楽しい昼食。熱いコーヒーをいただく。おいしかった。
11:50(記念撮影
12:00(下山)来た道をもどる。左手に大きな山並み(袴腰山・三方山)が現れる。男性陣から歌がでる。昔懐かしい思い出の歌、青春の歌等、私も一緒に口ずさむ。下りで余裕が出たのか、山ぶどうのつる、サンショの木、アケビのつるを見つけた。思ったより急な登りだったのだと振り返る。
13:00(唐木峠到着)小休憩、オレンジ、グレープフルーツが回って来た。山で食べるフルーツは家で食べるより美味しいと話してる声が聞こえる。
13:10(出発)石畳の道、「濡れていて滑りやすいから気を付けて」と松田さんから注意の声がかかる。皆慎重に下りる。
13:30(登山口へ到着)何度か尻もちをついた人もいたのかな?途中雨にも降られず、よかった、よかった。
点呼、1,2,3、------- 43名
アッー!そうだ今日は登る前に点呼が無かったのだ。
最後に、石田会長さんの挨拶。「今回も怪我無く(毛ガ無く)------」
ここでいつも笑い声が出るので( )の意味も含まれるのか〜なと思ってしまいます。不謹慎でスミマセン。三、三、七、拍子で締め、解散。お疲れ様でした。

事務局の皆さん、車を運転してくださる皆さん、毎回楽しく参加させていただきありがとうございます。次回も皆さんの元気なお顔が拝見できる事を願っております。

10月7日  権現岳             大島 昭夫
 権現岳も鉾ケ岳も登ったことがあるが二つの山を縦走したことがない
もし機会があれば突鶏峰とかノゾキとかがある縦走路を歩いてみたいと思っていたことから登山口での班編成では「鉾ケ岳まで行けたら」組に手を挙げてしまった。
鎖場の待ち時間の間に追いつくことはできてもまた離されてしまう。権現岳山頂までどうにかついて行ったけどこのペースでは皆さんに迷惑と鉾ケ岳行きはあきらめ先発組が出た後、せっかくだからと突鶏峰まで足を伸ばしてみたが案の定コースタイム40分のところ1時間かかってしまった。
花を愛で鳥を追い蛇にビックリしカメラを構えるユックリ歩きが身についているみたい。先発組に追いつかれないように下山しようと早めに食事を切り上げて出発、どうにか権現岳ピストン組の後方に追いついた。
この山歩きの会ではかってないロープと鎖場の山行きでした、お世話していただいたリーダーの方には大変お疲れ様でした、足腰の疲れより気疲れの方が多かったのではないでしょうか、本当にありがとうございました。
 今回手記の依頼を受けましたが皆さんとの行動を共にする機会が少なかったので山友達である小坂淑子さんに鉾ケ岳行きの感激を文章にしていただきました。


権現岳・鉾ケ岳 山紀行 10月7日            魚津市  小坂 淑子
 10月7日快晴ほんとうに良い天気。まさしく登山日和である。
AM7:30境パーキングで簡単なミーティングをしてから、8:15能生ICを出て登山口、8:50鉾ヶ岳へ足をのばすグル−プ13名がいざ出発。残り21名が権現岳へと分かれて行くことにした。今回の山行きについて少しばかりおさらいをしてきたけど鎖場の多いのに驚いてしまった。確かに険しいのだ。剣岳の岩場にも似ていると思った。足を踏み外したら大怪我まちがいない場所が何ヶ所もあってこんなに鎖の多い山は初めての私は権現岳ってすごいと痛感しながら足を運んでいた。そして「胎内くぐり」は本当に珍しいルートで面白く、はさみ岩では肥満の人はどうやって通り抜けるのだろうかと悩んでしまった。
 やがて傾斜も緩やかになり、ようやくまわりの紅葉や赤い実のナナカマドがとても可愛らしくきれい。眼下に柵口部落が小さくみえて絵のように美しい。バラエティに富む権現の頂上を通過して鉾ヶ岳へ向かったのは10:55、早い早い足取り。矢張り、兵(つわもの)の後は少々辛かったけど鉾ヶ岳はいきたかったのだ。
 一段と濃い紅葉、焼岳の煙、妙高山と火打山がはっきりと見えて御機嫌麗し。突鶏峰を通って鉾ヶ岳に着いたのは12:15。白馬も雨飾も見える大パノラマに付かれも吹っ飛ぶ、権現岳から1時間20分かかった。やっと弁当をひろげる。大橋さん、松田さん、岡本さん、末武さんはもうミニ宴会。大沢さんと鎌仲さんにビールをわけてもらい何とおいしかったことか、ユックリするまもなく頂上小屋で記念撮影をしてすぐ下山。またまた早い足取りでおりていくのが大変。皆が待っていると思うと気がせくが油断できない下りは緊張の連続ですっかり疲れてしまった。
 会長のおわりの挨拶どおり二度と来られない山、また松田チ−フの言う通り、忘れられない記憶に残る山、とても満足な山行であった。
岡本さんはじめお世話いただいた方に感謝します、ありがとうございました。次回もぜひ参加させてください。

11月4日  大品山                     伊勢 伸子                              
快晴の山頂での美味な大鍋(豚汁)ご馳走さま!
11月4日(土)2000年最後の山歩き。
8:00ラインマン集合。ここで松田さんから今回の紀行文を頼まれました。
長く主人と一緒に参加させて頂いており、一度は書かなければいけないかな?と思っていたので、文章を書くのは大の苦手な私ですが引き受けました。
記録もあまり取らずに歩いたので紀行文と言うより感想文になってしまいました。
当日の空は雲一つないまさしく快晴。絶好の山歩き日和りでした。
8:00ラインマンから車に便乗し第2の集合地である県営ゴンドラ山麓駅駐車場へ向かい9:00に到着。ここで例によって円陣を組み本年度最後の点呼1,2,3…….48名。今日の参加者は恒例の岡本シェフによる鍋の準備のため8時始発のゴンドラで先行している7名を加え総勢55名とのことでした。各自団体割引のリフト券をもらってゴンドラで山頂へ。
ゴンドラからは紅葉や富山平野の眺めが最高!約8分で山頂駅に着き、集合後9:30長田さんを先頭に出発しました。
ゆるやかな登りをゆっくり進むと途中立山杉がありました。また、ブナ林を抜け右手に鍬崎山を眺めながら進むこと約40分標高1310mの瀬戸蔵山頂に到着です。
ここからは奥大日,大日,雄山,浄土,竜王等、立山連山が目の前に広がり雄山山頂の社務所まではっきりと見えました。ノリウツギ(ゆきのした科)と言うのりの原料となる木もありました。写真を撮ったり眺めを楽しみながら約10分間休憩後、更にダケカンバ,ブナ林を抜けて(右手前方にはかすかに有峰湖も見えていた)いくと標高1404mの大品山山頂に11:00到着。
ここまで来ると鍬崎山が目の前にグッと迫ってくる。下を見下ろすと富山平野がおとぎの国のように見えました。この上ない快晴の今日。「こんな日は桑崎山へ登ると最高だろうね!」と言う声も聞こえて来ました。
山頂は狭いので、ひとしきり眺めを楽しんだ後、岡本シェフが待つ広場へ。そこでは、なんとワンちゃん(ミニチュアダックスのラムちゃん3才)がお父さんに抱っこされて出迎えてくれました。家にも5才の愛犬がいるので、かわいく気になってしょうがありませんでした。11:20到着。
いよいよ山での昼食一杯のビールが最高です。みなさんのおすそ分けをもらいながら
周りを見ると牛肉の串焼きを携帯コンロでせっせと焼きみなさんに振舞っている人、お酒を温めおすそ分けしている人、もちろん今日の主役の大鍋も構えています。私と主人は山歩きでバテないよう最小限の荷物で来ているためいつもご馳走になってばかりです。スミマセン! そうこうしているうち待望の鍋が配われました。
煮崩れないよう大きめに切ったじゃが芋,里芋,さつま芋,大根,人参,わらび,肉等入った豚汁でした。ゆず,生姜まで入ってさすが岡本シェフ!とってもおいしかったです。
55人分もの材料に大鍋,コンロ等々。20Lポリタンクの水は穴谷の水と聞きました。
コンロや水は前日に登って運んだとか。頭が下がります。ほんとうにお世話さまです。
後で、「当日先行して準備して下さった方は岡本さん,林さん,他3名(名前記録抜けましたスミマセン)です。」と松田さんの話で紹介がありました。ありがとうございました。
お腹もいっぱいになった所で、ワンちゃんも仲間に入り記念撮影。
12:50下山開始。一昨日の雨のため枯葉の下の泥濘に足を取られる箇所もあり、気を付けながら足を運ぶ。時々犬のラムちゃんが気になり振り返る。抱っこされたり、短い足で一生懸命歩いたりしている。かわいいね……。
14:10ゴンドラ山頂駅に着き、往復券を出し各自ゴンドラへ乗り込む。
ゴンドラは昇りより降りで見るパノラマが一層素晴らしい!カラフルな色のパラパントも飛んでいます。紅葉もお日様が当たって黄色や赤色が鮮やかになり朝にも増して奇麗だった。約8分間の遊泳を楽しみ到着。
出発時同様、円陣を組み点呼。今度は55名で全員無事下山終了。今回初めて参加の方は5名でした。会長さんの挨拶で手締め。本当に気持ちの良い1日でした。
終わりに事務局の皆さん、毎回、毎回気配りを頂きほんとうに感謝しています。来年も参加させて頂きますのでよろしくお願い致します。

追記 
先日、山歩きの写真を整理がてら見ていると私が主人と一緒に参加させて頂いたのは、
94年の第1回目大辻山からでした。途中何度も抜けていますが私は30回,主人は40回参加していました。今年はちなみに2人とも皆勤賞です。これからも行ける限り2人で参加したいと思っています。