NTTとやま 歩きの会

98年山行き記録

月日 山名 標高 登山口 記事
4月4日(土) 小佐波御前山 754.2 大沢野町 快晴、参加48名  写真集 紀行文はここをクリック
5月9日(土) 赤祖父山 1033.0 井口村 快晴、参加43名  写真集 紀行文はここをクリック
6月6日(土) 僧ケ岳 1855.4 宇奈月町 くもり、参加63名  写真集 紀行文はここをクリック
7月11日(土) 明星山 1188.5 糸魚川市 小雨、参加46名  写真集 紀行文はここをクリック
7月31日、8月1日(土) 朝日岳 2418.3 朝日町 初日は雨
2日目くもり、参加38名写真集紀行文はここをクリック
9月19日(土) ブナクラ峠 1800.0 上市町 快晴、参加46名 写真集紀行文はここをクリック
10月17日(土) 赤摩木古山 1501.0 上平村 道路損壊のため取りやめ
10月24日(土) 塔倉山 730.0 立山町 曇り、参加40名写真集紀行文はここをクリック
11月14日(土) 祖父岳 831.6 八尾町 晴れ、参加44名写真集


小佐波御前山登山に参加して

高田幸子
4月4日(土)天候は晴れ。第1回の山歩きの会は気持ちの良いスタートをきった。
今日に設定して下さったことに感謝し、8時30分猿倉スキー場の駐車場に集合。昨年の納会以来の、皆さんとの久々の再会を嬉しく思った.話し上手の岡本さんや石田会長の挨拶のあと、総勢48名、足取りも軽く9時出発。
急な階段を息をはずませながら登ると、真っ白な「風の城」にたどりついた。足元には残雪があり、長靴を履いてきて良かった。舗装道から自然道へと入ると、スミレ・カタクリ・アオキ・ダンコウバイなどが私達の目を楽しませてくれ、木々も新芽・若葉を一杯につけ春の息吹きを伝えてくれる。
「ホーホケキョ」と、春告げ鳥の鶯が美しい音色で出迎えてくれた。1時間ほど歩くと、眼下に田園風景が広がり、まるで散居村のよう。先ほど通った風の城も小さく、歩いてきた距離を感じた。奥に神通川が緑の深みを増していた。
更に進むと木立の向こうに、雪化粧をした山々が連なって見え、その美しさにしばし見とれてしまった。雪で滑らないように、先の人の足跡をたどりながら11時25分頂上に到着。
頂上に設けられたベンチをテーブル代わりに囲み、180度のパノラマを前に昼食開始。食べ物と会話が飛び交い、本当においしい食事。いつも思うのだが、頂上での食事は最高だ。きれいな空気、頂上に登った達成感と充実感のせいだろうか。満足したところで米田さんから先ほどの美しい山々の説明があった。
僧ケ岳、駒ケ岳、朝日岳など、多くの名前を教えてもらったが、初心者の私には山と名前が一致できず残念。
12時50分下山開始。祠と巨大岩の獅子ケ鼻を経由し、2時45分スタート地点に無事到着。
さわやかな一日、今年最初の山歩きとして最適コースで大満足。事務局の皆様ありがとうございました。これからもよろしく



新緑の赤祖父山

河辺 光伸

昨日の雨で行けるか心配したが晴天に恵まれ絶好の登山日和となった。43人といつものように大世帯である。今シーズンもはるばる東京から鈴木さんが参加しています。今回の初参加者は、広田さん、中田さん、小坂さん、龍山さんです。先に待っていた庄川水公園集合グループと合流し、赤祖父山登山口へ向かう。8時50分に登山開始。松田さんの先導でゆっくり歩き始める。運動といえばこの山歩き位しかない我々中高年にとって、ゆっくりが一番である。足下の「姫しゃが」の薄紫がとても清楚に咲いている。
植林された杉林の中を、休憩を挟みながら進んでいく。しだいに高さを増し眼下に南砺の平野全体が見渡せるようになると、重い足もなんとんく意識しないようになった。久しぶりで呉西の風景を堪能している。まるで黒豆をばらまいたように散居村が点在している。ちょうど今の時期は水田の苗も小さく、家々が水に浮かんでいるように見える。呉東に住んでいると立山の景色を見慣れているせいか、車で1時間少々で来られる所とは思われない。
杉林を抜け、咲き遅れた「こぶし」を見つけると待望のブナ林。青空に透けて見えるブナの葉は黄緑。ブナの林の中はいつものように最高だ。汗を流して来た甲斐があったというものだ。なだらかなルートを進み、赤祖父山1,033m11時15分到着。どっこらしょ、どっこらしょ。登り2時間30分の計算だ。山頂には粟野さんの奥さん手作りの標識がブナの木に掲げてある。楷書の達筆である。岡本さんが結わえたとのこと。愉快な岡本さんだから木によじ登る様は、ここに棲む猿の手本になったと誰かが誉めていた。
昼食では豪華焼き肉グループがあったりと、まるで宴会だ。おばけナメクジでびっくり。
記念写真を撮り12時45分下山開始。ビールの酔いが残っているのか、いつものようにダベリング下山で楽しむ。東北地方民俗学のウンチクを語り、医学、経済学、博物学に及ぶ。
見晴らしの良い峠から朝日岳、槍が岳が望めた。駐車場15時。事故もなく全員到着。



山野草の宝庫 僧ガ岳に登って

高松 由美子

長い長い冬眠からさめて今年初めての参加。私は僧ガ岳には特別の想いがあって、6月6日を楽しみにしていた。というのも、出身が黒部ということもあり、百名山にこそ入っていないが、立山、剣と同様に子供のころより愛着がある山。又高校時代に友達3人で宇奈月尾根を登ったが途中で挫折。その友達が去年ガンで亡くなり、その供養と、又色々の高山植物に出会えるということもあって心ひそかに待っていた。
朝6時半、集合場所に行くと久しぶりのなつかしい変わらない笑顔がとてもうれしい。初めての参加の方も10名近くおられ、総勢63名。いかに人気の高い山かびっくりする。事務局長、会長の和気あいあいの楽しい話を聞き気持が高ぶるが天気は今一つ。霧雨、ガスの為視界が悪いが雨露の中の生き生きとした緑や山野草に期待がふくらむ。今回1,280mの登山口まで車が上がると言う。体力に自信のない私はラッキーと思う。
9時25分、木立の中を濡れ落ち葉を踏みながら出発。1回目の急な登り。危険な所にはロープがある。滑って転ばないように慎重に。体がまだ慣れていないせいか30分位しか歩いていないのにカッパを着ている為暑い。酸素不足。貧血をおこしそう。早く休憩しないかなと頭をよぎる。
10時5分休憩。切り株に腰をおろす。この10分で元気を回復。その後しばらくは尾根のなだらかな道が続き、皆の楽しそうな声が聞こえる。山好きの人は実に花の名を良く知っている。今朝になって突然紀行文を指名され、プレッシャーを感じていた私は一生懸命メモを取る。
カタクリ ツバメオモト ショウジョウバカマ イワカガミ エンレイ草 キヌガサ草 雪笹 御前タチバナ ピンクの谷ウツギ ギンリョウ草 サンカヨウ コバイケ草 白いカラマツ草 ギボウシ ウラジロヨーラクなどなど。こんなにたくさんの花の名が聞こえてくる。時折 ホーホケキョと鶯の声もする。冷たい空気の中、もやの中に雪渓もあり山水画の世界。体は霧のシャワーや自然の肌水で気持ちが良い。まさに別天地。
2回目又きつい上り坂。1回目よりは平気。皆つらいのか。それとも自分の世界に入っているのか黙々と歩いている。突然 私の大好きなうす紫のシラネアオイを見つけた。こんな所で遭えるなんて最高!! 疲れが一遍に吹き飛ぶ。
松田さんが「もうすぐお花畑」とおっしゃった時、俄然うれしくなる。どんな世界かな?
ワクワクドキドキ。でも着いみたらちょっと残念。今はまだ蕾の状態。もう1ケ月もすればニッコウキスゲが真っ盛りになる感じ。荷物を置いて 片道20分。笹の葉の間を通り、頂上をめざす。僧ガ岳1,855m。登った!。頑張った!!。あたり一面乳白色の世界。
晴れていれば 毛勝 駒ケ岳 鹿島槍 朝日岳が見えると言う。頂上でいつもの記念撮影。帰りに会員の方に僧ガ岳ではここだけしか咲かないタカネバラを教えて貰う。貴重な花。後2週間で赤く咲くと言う。
さあ 皆で食事。ビールが最高。朝早いのに手作り料理が次から次と飛び出す。今回初めてカタクリの花の昆布しめ〆やアスパラのさざなみあえを頂きおいしかった。米田さんにはいつもラーメン、コーヒーを用意してもらい 温かい味が身にしみる。
PM1時45分、僧ガ岳バックにガスの晴れ間に記念撮影。そして下山。 PM4時20分、観音像到着。恒例の3本〆でお開きとなる。
今回天気がよくなかったが、全員ぬかるみの滑りやすい道にも関わらず無事下山。途中パンクなどアクシデントもあったが怪我がないのが一番。事務局の方やいつも車をだしてくださる方感謝です。縁の下の力もちがおられてこそ楽しい思いができて心よりお礼を申し上げます。
                              

明星山(1,188M)に登って

高清 徳和

昨日は、福光町のイオックスアロ−ザで雨の中、課内のバ−ベキュ会。
ニュ−スを聴くと、布施川の決壊・JR大糸線の脱線事故を放送していた。
明日の明星山は大丈夫だろうか…?
マ−ジャンを終え、夜中の2時半帰宅。

明星山(1,188M)…名前が良い、語呂合せが良い…興味のある山である。
AM6:50頃、富山LMC出発。
小滝駐車場に着いたのはAM8:30、早速準備にかかりAM8:40なが−い長い林道を歩き始める。
小雨が降っているが、昨日の大雨に比べれば、気にならない。
登山道入口に着いたのはAM10:15、小休憩して、10:25出発。
暫くすると、甘露清水の水場があり、水を補給し再び登り始める。
1時間程歩いたところで、松田さんが全員集合させ、『これから岩場混じりの急斜面であり、
充分注意するように』と、説明された。
鎖も数ヶ所にあり、変化に富んだ登りだった。
12:00を過ぎると、後方から『頂上はまだか』との催促の声あり。
『アト10分』・『アト10分』のコ−ルばかりが続く。
12:50三角点へ無事到着、頂上の祠に感謝する。
13:00待遠しかったビ−ルが旨−い、丁度呑み頃、この昼食の時間は格別だ。
‘イチヤクソウ’‘クルマユリ’‘オタカラソウ’‘ツルアリドウシ’等が目についた。
13:35下山の準備をし、恒例の記念撮影。(楽しそうな顔々)
13:55下山ル−トは直登コ−ス、泥濘に足を滑らせない様に注意して降りる。
甘露清水を呑み、林道へ15:20着。
16:30小滝駐車場に45名全員到着。
今回は、会長の三々七拍子がなく、少々拍子抜けしました。
事務局の皆様のお陰で今回も事故なく有難うございました。今後とも、宜しくお願いいたします。
今年の紅葉時、日本庭園のような竜護尾根に再挑戦します。


花のトレ−ル朝日岳へ

一日目担当 浮田 登美子

『簡単に行けそうで行けない朝日岳』と気合をかけられていたせいか、熟睡できないまま朝を迎え、集合場所に向かった。 メ−ンイベントに意欲が漲っているのか、皆さん集合時刻前に揃う。
バスに乗ってからも、岡本事務局長の『それなりの気持ちで来られたと思いますが…』で、プレッシャ−がかかり、心配でならなかった。
朝日町役場よりバス・タクシ−で約1時間で北又小屋に着いた。 3つの班に別れ、8時20分北又
小屋を出発し、左手に北又ダムを眺めながら北又吊橋を渡る。 2合目あたりからブナの巨木が繁茂しており、根にとらわれないよう足元に注意しながら急坂を黙々と登りました。 曲谷の3合目を過ぎてからポツポツ降り始め、5合目から本降りとなって雨具が必備となり、以来の雨中山行です。
 9合目からの急坂では、大きな石と石の間からも雨が滝のように流れてきて、靴の中まで入り込み歩き難くなった。 しかし、松田さんの『鳥が鳴いているから晴れてくるよ』の一声で元気が出てきて、足取りも軽やかになりました。
1,810Mのイブリ山に12時32分到着しましたが、傘をさしてのランチタイム。
雨上がりの夕日ケ原は、正に高貴なチングルマの大群落で(最盛期には、この辺りまっ白なんだろうナァ…)、風は流れて花期の終わったチングルマを揺らしていました。 辺り一面、妍を競うよう花々の絨毯で百花繚乱といっても過言でなく、ニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・カライトソウ・ウサギギク・一輪だけ咲いていたゴバイケイソウ・ミヤマアキノキリンソウ・モミジカラマツ・トリカブト等と花の名が覚えられない程でした。 また、花に埋まるたおやかな夕日ケ原の木道で憩うと、雷鳥の親子が現れ歓迎しているかのように、飛び立たずに少しずつ歩いて離れていきました。
15時30分朝日小屋に予定より早く到着しました。 ここでは、マツムシソウが咲き乱れていた。                        
雲が流れて晴れ間に、雪倉岳・旭岳・白馬岳を眺望できましたし、 大自然に触れ、澄んだ大気を吸って、リフレッシュできた一日でした。
 今回、北又からイブリ山の間に標識が掲げてあったので目安になり、登り易かったように感じました。
 事務局の皆さま、打合せをされ、可愛いイラスト入りの名札まで準備していただいた気配りや、毎回のお膳立てには頭が下がります。一山毎にドラマがあり、出会いとふれあいの感動、そして、忘れ得ぬヒト
コマ等、誰もが心に刻み込む忘れられない山々です。有難うございました


緑の秘境、神の花園

二日目担当 牧野 雅子

「4時だぞ!」起床合図で目を覚ます。朝食をいただき、荷物は山小屋に置いといて、身軽ないでたちで5時朝日小屋を出発、頂上へと向う。天気は曇り。残念ながら山並みはガスがかかり眺望は今イチであったが、足元の花々との感激の出逢い、胸の高鳴りを感じながら頂上へと進む。
途中、風になびくチングルマ、リンドウ、紅紫色や白色のカライトソウ、薄紅色のシモツケソウの群れ
下葉が兎の耳に似ているので名がついたウサギギク、群生していたモミジカラマツなどなど、数えきれない花々との出逢いは地上での煩わしい生活の全てを忘れさせてくれた。2,418mの朝日岳山頂に着く。
頂上からの大パノラマを期待していたがやはりガスがかかり眺望は駄目であった。山頂付近はマツムシソウの群れが風に揺れ合奏しているかのように私達を迎えてくれた。きびしい自然条件に堪え忍べるように、平地のと比べ花が大きく、茎が短く地に根をおろしていた。言い知れぬ感動を味わい喜びを感じた。高原の花の代表ともいえるマツムシソウ。私の憧れの花である。マツムシが鳴く頃に咲くので命名されたとか。
山は秋の気配が漂っていた。頂上には他にダイコンソウ、ジャコウソウ、一輪のクルマユリ等…来年も咲いてくれるだろうかと愛おしさを覚えた。「少年?と花」と命名をつけパチリ。シャッターを押すのが忙しい。
朝日小屋にもどり、荷物を背負い下山開始。日差しに暑さを感じたり、一陣の涼風に歓声をあげながら夕日ケ原に別れを告げ、イブリ山を下る。ガスの切れ間に白馬や毛勝三山が見える。ブナ林にはいり、眺望がきかなくなり、ただひたすら下る。終点の吊り橋を見たとたん疲れを感じ、コンクリートの階段がシンドかった。北又小屋では「ヤッター」と感動が込み上げてきた。総勢38名無事下山。みんなの顔も満足感で一杯のようでした。事務局の方々ほんとうに有難うございました。

疲れも吹っ飛ぶ絵ハガキの世界

堀川朱実

ブナクラ峠、それは毛勝三山の猫又山と赤谷山を結ぶ鞍部を言うそうだ。久しぶりの山友との山歩き、天気も上々、うれしくなる。
7時30分馬場島へ集合。ガタガタの道を発電所取水口へと出発。身支度整え点呼を取って8時15分すぎ目の前の垂直鉄ハシゴを慎重に登り始める。
夏の花は終わり、紅葉にも少し早い時期、それでも道の両側には紫の秋桐草、コケモモの実、ナナカマドの真っ赤な実などが慰めてくれる。
1時間20分ほど歩いてやっと一回目の休憩。お天気の良いの葉は嬉しいけれど今日は何だか暑くて、やたら喉が渇く。足も重いので次の出発には前方を歩かせてもらう。開けたところに出ると前方にブナクラ峠、右手にゴツゴツした剱岳の一部が見えてくる。
しばらく行くとジャラジャラした歩きにくい急登にさしかかる。この頃になると心臓がパコンパコンと悲鳴を上げてきた。もう少しで目的地というのにこのザマは何だろう。事務局の方に六神丸と冷水をいただき、少し休んでようやく気を取り戻す。気合を入れてゆっくりゆっくり歩く。途中、登山道を抜開された水口さんが運び上げられたという石仏さんに挨拶して11時30分、やっと峠に到着。
そこは疲れも吹っ飛ぶ絵ハガキの世界。真っ青な空のキャンバスに朝日岳、白馬鑓、唐松岳、五竜岳などが連なりそれはもう素晴らしい眺めでした。
それからは恒例の盆と正月持ち込みパーティの始まり。岡本さんのパンチラマサイ族を酒の肴に、飲むは食べるは、予定を超過しての楽しい昼食タイムでした。
いつもの記念写真のあと下山。16時10分取水口に到着。46名全員無事の下山を祝し、それと次の山歩きにつなげる三本締めで本日の山行は解散となりました。

眺望絶景の塔倉山

田中靖子


いただいた案内文には橋本先生を中心とする双嶺グループの方々が、チェンソーや鋸、鉈などで「伐開」されたばかりの山と紹介されていた。
聞けば伐開メンバーの初登山前に、NTT山歩きの会の私達が処女登山させていただくとのこと。このようなチャンスは私には生涯ありえないことと感激です。
「塔倉登山道」という看板も、白木に墨くろぐろと新しい。今日は久しぶりに参加させていただきました。
8時45分出発。ぐんと高い杉林を10分ほど歩いたら、まもなく、ロープに体をあずけて登る急な坂が現れた。「エッ、私にのぼれるかしら?」と一瞬不安がよぎる。でもひどい急登ばかりでもなく、なだらかなところにでれば眺望絶景!汗のかいた身体にここちよい極楽の風が吹く。
富山平野の向こうに、うっすらと見える富山湾。ススキがゆれ、薄化粧した山々。あれが尖山、牛岳と橋本先生に教えてもらう。このあたりになると見事な赤松が多い。盆栽顔負けの樹形で、しかも年輪ゆたかな巨木にしばし見とれた。
確かに足元は伐開直後ののため、竹ヤリのような切り株がたくさん突き出している。一歩一歩気を抜かずゆっくりベタ足を心がけて足を運ぶ。途中しばたけを見つけておみやげにした。山ぐりのイガやキノコや赤い実青い実をつけた枝などが目に付く。
10時20分三角点のある頂上に着く。ここでリュックをおろし、さらに先に見える小高いピークに向かう。ここはまだ刈り明けが済んでないので、早々に三角点のあるピークに戻る。週末は雨の予報だったのになぜか「絶好の雲の空」。ガスも少なく、眺望もかなりよい。
10時45分、大辻山を目の前にしておにぎりをほおばる。頂上で岡本さんはじめ先発の双嶺グルーの人達がキノコや野菜がいっぱい入った鍋をご馳走して下さった。いつも私は自分の身体を運ぶだけで精一杯なので、本当に感謝します。
12時45分、橋本先生の山学講座。塔倉は積雪期のみ登れた山であること。岸壁の塔が山の名などを聞いていると、今、すごい地点に立っていると実感した。
いつもの記念写真のあと赤トンボに見送られて下山開始。時々ハラハラと枯れ葉が舞う。竹ヤリのような切り株が登りの時より目につく。「滑ったらポチャポチャのお尻がザックリかしら」なんて考えるとゾッー!。2時15分、全員無事に下山。本当にありがとうございました。
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事務局より...11月1日に双嶺グループ45名の参加で登山道の仕上げ作業が行われました。(11月3日付け北日本新聞コラム欄で紹介あり)もうポチャ尻に穴が開く心配はありません。気軽に沢山の人が登る山になってくれたらいいですネ。